2016年12月04日

建設業者の倒産から身を守る

今、私のところで倒産してしまった業者が建築していた住宅の後を受け 完成させようとしている工事があります。幸い、お声をかけていただいたときには、自分のところの新築工事が一山超えていたのでお受けしました。また私と同じコンセプトを持った会社なので その内容を勉強させていただく良いチャンスとも思えました。今、年末に向かって急いでいる状況です。

 

さて、今回も というか、この小田原の地でいくつかの倒産を見てきました。今回も多くの被害者から見れば卑劣な計画倒産としか言いようのない状況だったことが少しずつ分かってきました。顧客から残金の回収を急いだこと、払って一週間後には弁護士事務所からの倒産通知書の到着、カモフラージュのための春の新規採用等、周到な準備がうかがえます。また それに加担していた銀行や法律事務所にも怒りを覚えます。業務の改善とか言うのだろうけれど ローンを組んで取り残された顧客、連鎖倒産してしまった業者、仕事したのに賃金をもらえない業者、社員もいるかもしれません。残された人たちの思いへの視点が全く欠けています。

小田原では、この手の倒産が過去 いくつかありました。建築だけを見れば 環(タマキ)建築、アプト、また富士建設などは、大きな社会問題ともなりました。擁護するわけではないのですが、我々建築業は今年、何十件手掛けようと来年はゼロ などということも考えられるのです。受注が多くなると人を増やします。しかし受注が減少しても人を辞めさせることはことはできません。固定費がかかり、それが会社を苦しくさせます。

 

私も労働者の端くれでもあるので、働いている人の気持ちはよくわかります。また顧客とのやり取りも最前線で行っているので お客様の動揺も理解し同情感もあります。考えても見なかった余分な出費の大きさに愕然とします。それでも完成させようと出来る方は良いほうかもしれません。

 

思うに、我々労働者からみて支払いが遅れだしたり手形になったりは、間違いなくイエローカードです。出来るだけ仕事を受けないしかありません。組合の中でも注意信号を発しています。基本は自分の身は自分で守るしかないのです。さてお客様から見てこんな業者を見分けるのはどうでしょうか?。たぶん かなり難しいのが実際でしょう。私たちの間では、危ないという情報はかなり前からありました。が、あくまでも情報なので 結果的にヤッパリ としか言いようがありません。

信用調査会社で調べる?大きなつぶれそうもない住宅メーカーに頼む?完成保証保険を掛ける?どれも一利あるでしょう。そこまで出来ない方にお勧めで絶対という方法は、支払い」契約書の書き方にあります。業者に少し不利ではありますが、出来高払いの契約をお勧めします。

具体的な方法として 2000万円の住宅で5回払いを想定してみましょう。前金、手付金とも言いますが、双方のこれから工事をしましょう との契約ですので ある一定の金額があってしかるべきですが、なくても良いのです。でも業者にとってはこの契約に至るまでかなりの労力を使っているのも確かですので その報酬と考えて50万円位が適当と考えます。金額は会社の規模やその内容にもよるので参考と考えてください。さて工事が始まりました。仮設工事や基礎工事 上棟が終わって屋根や外窓が現場に運び込まれます。ここまで出来ていたら約400万円支払いましょう。各職方の工事費や材料代 手間賃です。工程表で支払い時期を決めます。その後木工事が進んで3回目の支払い時期になりました。ここでは電気屋さん 水道屋さん 大工さんなどの手間賃と使う材料費でおよそ250万から300万です。その後各仕上げの職方が入ります。建具屋さん 左官屋さん ペンキ屋さん クロス屋さん あと住設機器等などがあり 400から500万ほどかかります。ここまで およそ1250万ほどです。半分少しですね。そして完成引き渡しの時に残金をお支払いすると良いと思います。できた分だけお支払いするという方法です。会社は業者への支払いは工事の当月か次の月に支払うのが多いので 先にお金が欲しいというのは理由があるからです。この金額には会社経費を計上していません。社員の給料を考えるとあと100万ほど上乗せしても良いでしょう。何度も言うようですが、出来高払いを希望してください。または完成してから払う というのもあるのですが、現実には出来上がるまで多くの人と物が動きますし ネット販売のように今では先入金でなければ購入できないことも多いのです。お客様と会社が同等に目的に向かっていくのが望ましいと考えています。足場が解体されて外回りの工事や照明器具 住機の取り付け 清掃で工事が終わります。契約時の最終金を支払います。このときやっと会社を維持できる費用を貰えるのです。不合理と考える会社さんもいるでしょうが、顧客の立場で考えると安心できる支払い方法と考えます。ご参考に。

posted by yamada at 12:13| Comment(0) | 日記

2016年10月30日

初めての非破壊検査

久しぶりのブログ投稿です。何も発表しないのは順調に仕事が行っているときかな?なんてのは言い訳ですが確かに忙しい。この10月も もう終わりなんですが、週日も含め個人的な休みがまったくありませんでした。その代りですが、11月は避けられないお休みが多く(約束してしまった)どう乗り切るか不安です。お店の工事や リフォーム工事、様々な問い合わせへの対応、もちろん大工さんもしっかりやっていますよ。

順調なのは贅沢とも言えますね。 さて夏に建前した現場も大工工事がようやく目鼻がついてきました。お客様から お茶にいただいたスイカが栗になり 今はミカンを出していただいてます。現場が長いと季節の変わりようを実感します。お客様には毎日ありがとう ですね。

そんな中 それでも私は次の現場を段取りしなければなりません。一昨年よりかかわっていただいた藤沢の現場が動き出します。開発がらみの時間のかかる作業でした。また親子同居を希望する建物の改築 増築工事の下調べも進み今回 初めてタイトル通りの非破壊検査をしました。図面や資料のない現場で 零からすべて調べださないといけない現場です。致命的なのは確認申請の書類がないことです。

そんな理由で 私たちも縁の下や 屋根裏にも潜りました。わかることと見られない所があるので 今回初めてエックス線などの機器を使った基礎構造調査や 筋交い金物の状態を調べました。また後日その結果がわかるので時間があれば出したいと思います。

とりあえず 簡単に報告いたしますが、出てくる映像がこちらの希望するような状態の 絵 ではないことでした。当然住宅にはキッチンや浴室など室内には様々な器機があり ただ造影すればすべて見られるというものではなかったことです。エックス線を照射するとき映したい物の反対側に遮蔽版でサンドイッチしたものしか写せない ということがわかり、たぶん 現場がわからない人には何が映っているのか見当もつかないでしょうね。

 

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エックス線の投射機とコンクリート内部の鉄筋を測る磁気機械です。下の写真のような鉄筋の存在をテーピングしていきます。

 

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2016年07月29日

上棟できました。

猛暑の中での建前かと予想していましたが、案外涼しくて助かりました。今日は太陽光発電の業者が来て屋根にパネルを載せる作業をしています。

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ビルトイン仕様にした太陽光パネルの設置なので屋根ができるとすぐの工事になりました。機械加工ではなく手加工での作業なので様々な形で作用するモーメントに対し適切な継ぎ手を作ることができる利点があります。

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上記の継ぎ手が追っかけ大栓継ぎです。一本ものに近い強度がでて横からのモーメントにも強い継手です。桁周りや胴差材の継ぎ手に使われます。この形の進化形により強い継手に金輪継ぎがありますが、今は一般的ではありません。

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わかりにくいけれど 台もち継ぎです。大きな材の継ぎ手に使われます。横に火打ちがありますが。実話あまり好ましくありません。継手のそばに横に働く材があるのは本当は良くないのですが、現実問題として避けられません。対策としてホゾをかましたりボルトを入れたりと強固な継ぎ手にしています。

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土台での写真ですが、一番使われる継手のカマ継ぎです。土台に限らず桁や母屋などあらゆるところに使われる継手です。機械加工の継ぎ手はこれだけです。ここが手仕事と違うところです。

 

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母屋の継ぎ手のホゾ差しそぎ継ぎ。材料を持ち出して継ぐカマ継ぎとは違う靄などによく使う継手です。

 

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バルコニーの木組みです。通し柱を挟むようにして持ち出しています。通し柱を傷めない 水平抗力を利かせていて かつbalconyを受けています。設計者の面目躍如 といったところ。かなり複雑な加工です。私はほかの方法を提案したのですが、設計者はこれにこだわりました。そのほか 組んでしまうと見えなくなってしまいますが、渡り顎や兜アリ継ぎ などもあって継手オンパレード までは言いませんが多種彩々の住宅です。

posted by yamada at 07:02| Comment(0) | 日記

2016年06月21日

墨付けも始まっています。

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この現場の墨付け作業が始まっています。柱 土台はヒノキの乾燥材 梁は米松とヒノキの乾燥材です。

30年以上前とは変わり市場流通している材は寸法精度が良く乾燥も行き届いているので墨付けしやすいです。ミリ単位での作業が

出来ています。昔の米松丸太から引かれた材は、まだ生ッ木で家が仕上がるころには1センチも縮んでしまった現場もありました。

そんな時代から見ると隔世の感があります。

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ヒノキ4寸角の隅木です。化粧で見えるわけではないので節あり材です。墨付けをする若者には久しぶりの差し金 裏目使いの墨付けとなっています。

posted by yamada at 06:43| Comment(0) | 日記

2016年06月12日

設計事務所さんとのコラボ工事 始まりました。

 

3年ぶりになりますか、また新しい思いで臨む建物になります。4月からの競争入札での物件になります。最近では少し広めのお宅になります。床暖房設備や家具住器設備など快適性が期待できる建物になると思います。形にこだわるデザイナーさんではなく オーソドックスな空間構成で誰でも好ましく思える 使いがっての良い住宅です。私にとっては難しいおさまりのある建物ではありませんが、いつもそうですが、設計事務所さんとのコラボは緊張します。

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解体前のお客様の住宅です。築 30年ほどの建物です。写真にはありませんが、お隣のご実家の建物が、平屋ですが入母屋造りの大工技術が詰まった建築があります。聞けばこのお宅 私の大工技能試験を受けるとき 色々教えていただいた先生が工事したそうです。これも何かのご縁と感謝する次第です。これから約半年間 工事の次第をお届けしたいと思います。こうご期待。

posted by yamada at 06:35| Comment(0) | 日記